
Windows 11の大型アップデート「バージョン 26H2(2026 Update)」の一般提供が開始されました。
新機能や最適化が盛り込まれている一方、配信直後ということもあり、オーディオ、ゲーム、仮想化、ストレージ周りで複数の不具合が報告されています。導入を検討している方向けに、現在確認されている主なトラブルと症状をまとめました。
1. オーディオ関連(最も報告数が多い不具合)
USBオーディオ(DAC・ヘッドセット)の認識不良
- 症状: USB Audio Class 1.0準拠のDACやUSBスピーカーで「音が出ない」「デバイスマネージャーでコード10エラーになる」「音量スライダーが0固定で反応しない」
- 影響: 古めのUSB DACやドライバーレスのゲーミングヘッドセット
AC-3(Dolby Digital)音声デコードによるクラッシュ
- 症状: OS標準のAC-3デコーダーを利用するゲームや動画プレイヤーが予期せず強制終了(CTD)する
- 影響: 独自デコーダーを持たない一部の旧作PCゲーム、メディア再生ソフト
2. ゲーミング・ディスプレイドライバ関連
アンチチート(Easy Anti-Cheat / BattlEye)との衝突によるBSOD
- 症状: 一部タイトルのゲーム起動時にブルースクリーン(
PAGE_FAULT_IN_NONPAGED_AREA)が発生 - 原因: 26H2のカーネル更新とHVCI(メモリ整合性)に対し、旧バージョンのアンチチートドライバーが干渉
- 対策: タイトル側の対応パッチ適用を待つか、ゲーム起動時のみメモリ整合性をオフにする(非推奨)
マルチモニター環境での画面ちらつき
- 症状: 異なるリフレッシュレート(例:144Hzと60Hz)の混在環境で、ウィンドウ表示のゲーム実行中にサブ画面が一瞬ブラックアウト・点滅する
3. ストレージ・仮想化(WSL2 / 記憶域)
特定NVMe SSDでのランダムライト遅延・プチフリ
- 症状: 高負荷I/O時に1〜2秒ほどシステムがストールする
- 対象: Microsoft標準のNVMeドライバー(
stornvme.sys)と特定コントローラー(Phison系の一部など)の組み合わせ
WSL2のメモリ自動回収が効かない
- 症状:
.wslconfigでメモリ自動返却やVHDX自動圧縮を有効にしていても、Linux側で消費したメモリがホスト側のコミットチャージから解放されず高止まりする
記憶域スペース(Storage Spaces)の認識異常
- 症状: アップグレード後に記憶域プール内のドライブがオフライン、または読み取り専用としてマウントされるケースあり
4. UI・操作系(IME・エクスプローラー)
サードパーティ製IME(ATOK等)の同期もたつき
- 症状: 「設定」アプリの検索バーや一部UWPアプリで、未確定文字の入力中にフォーカスが外れる、または確定のEnterが2重入力になる事象
コンテキストメニュー(右クリック)の表示遅延
- 症状: エクスプローラー上で右クリックした際、メニュー描画に1〜2秒引っかかる
現時点での結論:メイン機への適用は「待ち」が推奨
サブ機や検証用VMで試す分には問題ありませんが、メインの作業機・ゲーミングPCに関しては「USBオーディオの修正」「主要ゲームのアンチチート更新」が揃うまで保留するのが無難です。
安定運用を最優先にする場合は、次回以降の月例累積更新プログラム(Bリリース)での修正状況を確認してから適用することをおすすめします。



コメント